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だって可愛いから。
第2章 お友だち
きょうすけの手首をがっしり掴んだその手は…
「あ…あ…樹さん…嫌だ…」
「もう気づいちゃった?せっかくアイマスクまで付けたのになぁー」
カラン、とグラスの中の氷が音を立てた。樹の声色は楽しそうだ。
「冗談だよね?…嫌だよ!ヤダ!樹さッ!」
その口はまた、強引に塞がれた。
今度は舌をねじ込まれ、口腔を隅から隅まで舐め取られる。
残念なことに、きょうすけを興奮させる程のキスであることは間違いなかった。
時々息をさせてやる、とでも言う様に口を離し一息つけばまた激しく舌で攻撃をされる。
「やっと静かになったか。」
低音が相手の口から漏れる。
どのくらいそうされただろう。
きょうすけは抗う力を奪われ、ぐったりと床に座った。
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