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だって可愛いから。
第3章 俺が好き?
「私と…一日デートしてください!!」
その手を振り払ってまた叫んだ。
「だから声でかいって!デートなんかしないよ!」
きょうすけも自分の声がかなり響いていることに気づき、ため息をついた。
「…じゃあ、諦められないので…毎日告白しに来ます…」
「迷惑。君のこと今は嫌いじゃないけど、そんな事したら嫌いになる。」
苛立ちを隠せなくなって、それだけ言うと早足でその場を後にした。
後輩…未奈(みな)はぎゅっと鞄の紐を両手で握りしめて、その背中を見つめた。
入学してから彼のことを考えない日は無かった。
好きで好きで仕方がないのだ。
そんな彼が卒業してしまう。
彼の記憶に抜き取った何も残らないままでいるのは耐えられなかったのだ。
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