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いつでも初恋
第2章 無くした記憶

走り出した車の中、

「ねえ、一昨日の事訊かせてくれない…かな?」

「どの辺りから?」

記憶を辿ってみる。

業務終了後、着替えて得意先でもある寿司屋の大広間へ行った。

私と営業係長が最後だったので席につくと会がすぐに始まったんだよね。

支店長の挨拶があって…
本部へ異動した得長の後、直人の挨拶…

で、次長が乾杯の音頭を…

…………

………

……




ダメだ、そこまでだ…

「乾杯までは記憶がある…」

「そこからかぁ?」


「ごめん…」


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