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いつでも初恋
第6章 連休Ⅲ
「どうする?」

ニヤリと直人。

「……意地悪」

きっと私今“茹で蛸”になってるよ。

―――――

『入浴中』のプレートを掛けて脱衣場に入っていく。

「鍵、忘れんなよ」

「絶対に!」

鼻歌交じりで風呂場へ先に行く。

熱くなっていた身体は幾分か醒めつつあった。

反比例して戸惑う気持ちが大きくなり、なかなか一歩を踏み出せない。

やっぱり戻ろうと背を向けた時、風呂場への引き戸が開き後ろから抱きしめられた。

「逃がさない…」

そっと向きを変えられて
タオルを外された。

それだけで再び熱くなる。

「リコ、声出すなよ」

「んっ…、無茶言わないで…」

「じゃ、塞いでてやろうか」

浴槽の縁に手をつき、後ろから突き上げられる。直人の左手が私の口を押さえるけれど、洩れてゆく声が大きくなりばかり。

右手でシャワーのコックを開き、勢いよく流れる湯を浴びながら二人同時に果てた…。

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