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微かな光
第1章 自殺サイトで知り合い
「朝だ」
むくりと自身の熱でしか温まらない床から身を起こし固まった身体を薄いシーツから剥がして立ち上がる
昨夜着たままの服で早々と物置部屋から出ていった
誰とも会わない透き通るような空気をした明け方だった
待ち合わせ場所まで歩いて3時間
今からだと待ち合わせ時間にはちょうどいいより早く着けそうだ
歩調を変えず、すたすたと目的地を目指す明美の口元はきつく結ばれている
歩く度に少し揺らめくスカート
風で髪が靡いては乱れる
お構いなしに歩き続けた
所持金どころか着の身着のまま、何も持たない明美の拳は握られたまま
むくりと自身の熱でしか温まらない床から身を起こし固まった身体を薄いシーツから剥がして立ち上がる
昨夜着たままの服で早々と物置部屋から出ていった
誰とも会わない透き通るような空気をした明け方だった
待ち合わせ場所まで歩いて3時間
今からだと待ち合わせ時間にはちょうどいいより早く着けそうだ
歩調を変えず、すたすたと目的地を目指す明美の口元はきつく結ばれている
歩く度に少し揺らめくスカート
風で髪が靡いては乱れる
お構いなしに歩き続けた
所持金どころか着の身着のまま、何も持たない明美の拳は握られたまま