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微かな光
第1章 自殺サイトで知り合い
一時間も歩くと額に汗が浮かび、吐く息が少し荒くなる
まだ半分くらいしか進んでいない事実を、敢えて気にしないようにして足を動かす
明美の中の決意は死へと一直線で、そこに夢と希望が有るかの様に突き進んでるようだ
次第に疲労が足に溜まったのか、明美は立ち止まり大きく息を吸って吐いた
間もなくまた同じ速さで靴を鳴らしていく
目的地まではまだ遠い
実際迎えに来てもらえば早かったのだが、明美はあえてそうはせず、近くに住んでいると嘘をついて相手と約束を取り付けた
今日で歩くのも、風や朝日を感じることも最後になる
ふと感慨深い思想を巡らせるもその物思いすら、死への期待を膨らませる興奮材料のようだった
ようやく今日死ねる
熱い滾る野望が明美の足を元気にしている
目的地の住宅街がある駅を通り過ぎるころ、疲労しているはずの足が弾むように駆け足へと変わっていく
軽い短い吐息をあげて駆ける姿はまるで愛しい誰かの元へと急いでいるように見える
まだ半分くらいしか進んでいない事実を、敢えて気にしないようにして足を動かす
明美の中の決意は死へと一直線で、そこに夢と希望が有るかの様に突き進んでるようだ
次第に疲労が足に溜まったのか、明美は立ち止まり大きく息を吸って吐いた
間もなくまた同じ速さで靴を鳴らしていく
目的地まではまだ遠い
実際迎えに来てもらえば早かったのだが、明美はあえてそうはせず、近くに住んでいると嘘をついて相手と約束を取り付けた
今日で歩くのも、風や朝日を感じることも最後になる
ふと感慨深い思想を巡らせるもその物思いすら、死への期待を膨らませる興奮材料のようだった
ようやく今日死ねる
熱い滾る野望が明美の足を元気にしている
目的地の住宅街がある駅を通り過ぎるころ、疲労しているはずの足が弾むように駆け足へと変わっていく
軽い短い吐息をあげて駆ける姿はまるで愛しい誰かの元へと急いでいるように見える