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微かな光
第1章 自殺サイトで知り合い
明美ははぁっと息を吐くと、堂々と助手席側へと向った
男は開いた口を塞げずに明美の行動を目で追う
鍵なんて掛けていない車の扉は安易に開き、明美が腰を下ろした
ひらっとスカートが揺らめいた
明美は後部座席に置かれた数個の練炭を視界に入れると満足そうに笑った
「さ、行きましょう勝彦さん」
勝彦と呼ばれた男は未だに茫然と高校生くらいの明美を見つめている
「はやく!」
大きな声を出した明美に驚き、素早くエンジンをかけると、ギアをドライブへ動かしアクセルを踏んだ
一連の動作は慌てたにしては見事な物だった
また笑った明美を横目に、無言で二人はもう一つの目的地へ急いだ
軽自動車の車体では耐えきれずでこぼこ道では何度も二人の体が弾んだ
薄暗い山道を突き進み茂った木々が二人を迷わせようとしているように思える
初めての場所にワクワクしている明美の顔はまるで遊園地にきた子供のようだった
男は開いた口を塞げずに明美の行動を目で追う
鍵なんて掛けていない車の扉は安易に開き、明美が腰を下ろした
ひらっとスカートが揺らめいた
明美は後部座席に置かれた数個の練炭を視界に入れると満足そうに笑った
「さ、行きましょう勝彦さん」
勝彦と呼ばれた男は未だに茫然と高校生くらいの明美を見つめている
「はやく!」
大きな声を出した明美に驚き、素早くエンジンをかけると、ギアをドライブへ動かしアクセルを踏んだ
一連の動作は慌てたにしては見事な物だった
また笑った明美を横目に、無言で二人はもう一つの目的地へ急いだ
軽自動車の車体では耐えきれずでこぼこ道では何度も二人の体が弾んだ
薄暗い山道を突き進み茂った木々が二人を迷わせようとしているように思える
初めての場所にワクワクしている明美の顔はまるで遊園地にきた子供のようだった