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雨 ─ 超短編集 ─
第2章 窓
「ずっと、好きだった。」

「うそ…」

「お前なぁ…こんな時に、10も下の高校生に嘘言ってどうすんだよ。」

「だって、そんな感じ全然しなかったもん…」

「俺、これでも大人なわけ。自制心てものを持ち合わせてますから。」

「私だけ好きなんだって…。彼女連れてきてたりしてたし…」

「そりゃ、俺だって盛る時あったからな。けどさ、いっつも美優の顔がチラついて長続きしなかった。」

「盛るって…エロいんだけど…」

「美優、俺、もう止まんねぇから責任とれよ?」

そういうなり、押し倒された。

「毎日毎日、窓もカーテンも開けっ放しで着替える女子高生がいてさ、欲求不満なんだよね、俺。」

彼の顔が降りてくる。

私はそっと目を閉じて、彼のぬくもりを受け入れた―――…



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