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大人のオモチャ
第1章 お散歩withローター

マンションの前に止まっていたのは、黒のスポーツカータイプの車
かなり高そうだ

「あ、珠希♡」
中に乗る男は笑顔の似合ういい男

「頼誕生日おめでと」
車に乗るなりバックから上品にラッピングされたプレゼントを渡す

「わーありがと!」
あけていい?ときいて開けるあたりが可愛い男だ

「ネクタイ、と、キーケース!めっちゃおしゃれじゃん!ありがとな」
その笑顔にキュンっとして
ついチュッとキスしてしまった珠希

と、その瞬間
ヴヴヴヴヴヴー
と振動し出す空豆

「ひゃっ!」
と思わず声を上げる珠希に
ニヤリと笑って、
「それと。珠希♡だな」

空豆は、車にいる間、パワフルな振動で珠希を悩ませ、頼を楽しませた

「ほら、珠希?行こう」
車がある場所で止まった
珠希が行きたいと言っていたディズニーシーだ

いつもなら、喜んで外に飛び出すが
空豆を止めてくれる気配がない以上外には出たくない珠希が
イヤイヤと首を振ると

仕方ないなぁと苦笑いして頼が止めてくれた

「来てくれないとチケット無駄になっちゃう」
ヒラヒラっとよりが見せてくれたチケット

「頼の誕生日なのにいいの?」
チケット代も何もかも彼氏持ちなことに少々複雑に思ったのか、珠希が心配そうに頼を覗き込む


うわっ、この顔可愛すぎるでしょ

「いいのいいの!俺は珠希がいてくれるのが一番のプレゼント」
サラッとキザなことを言ってもきざにならないのはやはり頼の容姿のせいだろうか

真っ赤になった珠希と手をつなぎ
パーク内に入場する


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