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淫乱高校生
第6章 月



「はぁ、もぉおっ!ここはどこなのっ?!」

「ここは名もなき場所」

「名もなき場所ですか……えっ?」


途方にくれて叫ぶと誰も居ないはずなのに答えが返ってきた

つい返事をしたが驚いて振り返ると、くたびれた服を身に纏ったボサボサ頭の男

突然人が現れた事にも驚いたけど、それ以上に男の見た目にも驚いた


薄汚れた服に黒い肌、髪の毛と同化して伸びきった髭。見た感じあたしよりは随分と年上だろうけど、実際の年齢が分からない

おじさん?おじいさん?

なにより背が半端なく大きい。180は超えてる気がする…背のせいか、威圧感がすごいな…


驚いて声を出せずにいると髭に埋れてる口が動いた

「あんた迷子か?」

「え…?あ、はいっ!道に迷っちゃって…大通りに出たいんですけど…」

「案内してやる。着いて来い」

そう言ってくるりと方向転換した男は歩きだしたから急いであとを追う

知らない人に着いていっちゃだめってパパに言われたけど、これは大丈夫だよね?

この人助けてくれるみたいだし。それに人を見かけで判断しちゃだめだと思う!


案内してくれると言う男の言葉を信じて藍は着いていった
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