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淫乱高校生
第7章 LUNA

「智樹さんですね。一之瀬藍です」
「さんなんてつけなくていいよ。藍な」
「えっと、じゃあとも君って呼びます」
「おっけー!なんか飲み物持ってくるわ」
さっき起き上がった時に落ちたタオルを持ってとも君はカウンターの中に入っていった
ここお店…?痛む体をゆっくりと起き上がらせて回りを見渡すとBARみたいだ
黒を基調とした作りで、壁はコンクリートの打ちっ放し。とも君が入っていったカウンターにはお酒とグラスが沢山並べられてる
とても落ち着く雰囲気…あたしが座ってるソファーもふかふかで気持ち良い。これって海外の有名なデザイナーが作ったやつ…?
辺りを見回してるととも君が戻ってきた
「紅茶飲めるか?」
「あ、はい。ありがとうございます」
「敬語なんていいよ。あと頬まだ赤いからこれ当ててな」
「ありがとうございま、ありがとう…」
ニカッと笑ってあたしが座ってるソファーの反対の椅子に腰を降ろした
とも君が持ってきてくれた紅茶からはいい香りが漂ってる。なんか、すごく落ち着くなー
「気に入った?ここ」
「うん。このお店すごく落ち着くね!とも君がやってるの?」
「一応店長なんだよ。って言っても雇われ店長だ」
「へーすごいねー!なんかそういうの憧れるなー」
素直にすごいなって思って笑えばとも君は目を見開いてた。え、どうしたんだろ?
「藍、笑うと余計に可愛いな」
「そ、そんなことないよっ!もう!とも君からかわないでっ!」
ほっぺを膨らませて怒るとケラケラ笑われた
「もう〜!年上だからってからかわないでよね!あ、とも君っていくつなの?」
「からかってねぇよ。ん?俺は29だよ。藍からしたらおっさんだよなー」
「え、見えないっ!25くらいかと思った!とも君おじさんじゃないよっ!なんて言うんだろ…大人の色気?があって恰好いいよ!」
「ありがとなー。そんな事言ってくれんの藍だけだよ〜」
シクシクと泣き真似なんかするもんだからつい笑ってしまった
とも君は本当に29歳になんて見えない。整えられた髭に、綺麗にセットされた髪もすごく似合ってて、大人って感じがする
だけど、大人ぶってるわけじゃなくて対等に話してくれるからいいなー

