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淫乱高校生
第7章 LUNA

一通り笑い終えた男の人は涙を拭ってる。そんなに笑うポイントあったかな…?
「笑ったわー!ひまわりなんて言われたの始めてだったからよ。笑って悪かったな」
「いえ…気分を害したならごめんなさい…」
「いや、逆だ!逆っ!嬉しかったんだよ」
嬉しかったなら良かった…
またニカッと笑って大きな手で頭を撫でられる。なんかこの人の笑顔、安心するなー
あ、そうだ…忘れてた…
「あの…次郎さんって…」
「次郎……?ああ、あいつの事ね。次郎って…」
「名前ないって言うからあたしが勝手に呼んでたんです…」
「また古風な名前つけたな。ま、いいけど。あいつならもう居ねぇよ。安心しな」
もう居ないって…家に帰ったとか?もう大丈夫なんだ…
「あの、助けてもらってありがとうございますっ!本当に助かりましたっ!」
「あー…助けたの俺じゃねぇんだよ。礼はそいつに言ってやって」
「その人って…」
「もうすぐ帰ってくるから」
「そうですか…」
誰なんだろう…本当に助かったな…
「あ、誤解されると困るから言っとくけど着替え俺じゃないから」
着替え…?なんのことだという顔を向ければあたしの体を指さされた
「え…?ああっ!」
そうだっ!二郎さんに引き千切られたんだっ!ってことは誰かが着替えさせてくれたんだよね?え、それって…
男の人に目を向けると少し気まずそうに、
「あーうち女いねぇから…その、あいつがな…あんたを助けたやつが着替えさせたんだよ。悪いな」
申し訳なさそうに眉を八の字に下げて謝られる。別に怒ってるわけじゃなくて恥ずかしいだけなんだよね…
「いえ、怒ってるわけじゃないんです。ただちょっと恥ずかしいなってだけで…助けてもらったのにそこまでしてもらって…」
「んなこと気にすんなって!っていっても俺が助けたわけじゃないけどな」
「いえ、本当にありがとうございますっ!えっと…」
「あ、遅くなってわりぃ。俺は智樹だ」
そう言って智樹さんはニカッと笑った

