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TABOO
第4章 未来へ
なるべくなら
レイと離れた場所がいい。でも……
やがて生まれてくる子供の事を考えたら……
都心がいい。
と考えていた。
ある不動産に入る。
『吉祥寺に一軒あります。ちょっと都心から
離れるかなあ…?
見に行きますか…?』
『あ、お願いします。』
しばらくすると、
都心から少し離れた場所についた。
『ここです。
六畳だけど、
キッチン、風呂付きです。近くに公園もあって、
バス停は15分
ぐらいなんで、
そこまで行けば、
都心にすぐ行けます。
いいでしょ~』
子供と二人で住むには
調度よかった。
窓も大きい。
美砂も気に入った。
『いつから住めますか?』
『あさってには、
住めますよ♪』
『……じゃあ……
お願いします。』
『有難うございます。
じゃあ手続きを、お願いします。』
無事に住む家が、
決まって美沙は、
心底胸をなで下ろした。
10件目にようやく
決まったアパート
だった。
手続きを終え美砂はホテルに戻った。
すぐに夫に電話をする。
荷物を送って貰う事に
なっているからだ。
『もしもし美砂です。』
『ああ、元気か?』
『……ええ……
住む所が決まったの。』
『随分早いな?』
『……ええ……
それで、荷物
すみませんけど。』
『ああ。明日送るよ。
うんうん、吉祥寺か?
いい所だな。よかったな?』
『ええ、有難う。
よろしくお願いします。』
『ああ、解った。』
そうして電話は終わった。
なんか夫は、
別れてから優しくなった気がする。
……夫も……
気持ちに余裕が、
出来てきたのだろう。
美砂は早めに
眠る事にした。
今日は疲れた。
でもこれで安心してあなたを産めるのね……
ーーー
ーーーー
ーーーーー
一方レイは……
2カ月もの間、
毎日美砂を捜し続けていた。仕事のある日は
仕事が終わってから。
休みの日はずっと。
もちろん手掛かりなど
あるはずがない。
それでもこうせずには
いられなかった。
レイが美砂の異変に気がついたのは、
美砂と逢わなくなってから、
1週間ぐらい
たってからだった。
レイと離れた場所がいい。でも……
やがて生まれてくる子供の事を考えたら……
都心がいい。
と考えていた。
ある不動産に入る。
『吉祥寺に一軒あります。ちょっと都心から
離れるかなあ…?
見に行きますか…?』
『あ、お願いします。』
しばらくすると、
都心から少し離れた場所についた。
『ここです。
六畳だけど、
キッチン、風呂付きです。近くに公園もあって、
バス停は15分
ぐらいなんで、
そこまで行けば、
都心にすぐ行けます。
いいでしょ~』
子供と二人で住むには
調度よかった。
窓も大きい。
美砂も気に入った。
『いつから住めますか?』
『あさってには、
住めますよ♪』
『……じゃあ……
お願いします。』
『有難うございます。
じゃあ手続きを、お願いします。』
無事に住む家が、
決まって美沙は、
心底胸をなで下ろした。
10件目にようやく
決まったアパート
だった。
手続きを終え美砂はホテルに戻った。
すぐに夫に電話をする。
荷物を送って貰う事に
なっているからだ。
『もしもし美砂です。』
『ああ、元気か?』
『……ええ……
住む所が決まったの。』
『随分早いな?』
『……ええ……
それで、荷物
すみませんけど。』
『ああ。明日送るよ。
うんうん、吉祥寺か?
いい所だな。よかったな?』
『ええ、有難う。
よろしくお願いします。』
『ああ、解った。』
そうして電話は終わった。
なんか夫は、
別れてから優しくなった気がする。
……夫も……
気持ちに余裕が、
出来てきたのだろう。
美砂は早めに
眠る事にした。
今日は疲れた。
でもこれで安心してあなたを産めるのね……
ーーー
ーーーー
ーーーーー
一方レイは……
2カ月もの間、
毎日美砂を捜し続けていた。仕事のある日は
仕事が終わってから。
休みの日はずっと。
もちろん手掛かりなど
あるはずがない。
それでもこうせずには
いられなかった。
レイが美砂の異変に気がついたのは、
美砂と逢わなくなってから、
1週間ぐらい
たってからだった。