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粉雪のファンタジー
第1章 美しい女『雪』
『……雪……
あったかくしてな?』
『うん。
ねえ、涼…?
このピンクのニットと
白い方と、
どっちがいいかな?』
『んー?
白♪』
『そ…?』
『うん♪』
俺は雪を車に乗せて一番近い湖まで
連れてきた。
『……わあ……
綺麗ね♪なんか
幻想的……』
俺達はしばらく
車にいたけど、
『……雪……
散歩しよっか♪』
と言って、雪と二人で
湖の辺を散歩した。
雪の肩を抱いて……
『…寒くない…?』
と、声を掛ける。
『うん。』
『……ねえ……
雪……
ちょっと一人で、
歩いてみなよ?
綺麗だからさ……』
『一人で…?』
『うん♪』
『……うん……』
俺は砂浜に腰を降ろして、雪を見ていた……
すると30分も
たった頃だろうか。
湖一面に
真っ白い雪の結晶が幾つも幾つも
舞い降りて、
雪の白い肌と
溶け合って、まるでこの世のものとは
思えないほどの、
幻想的な美の世界を作りだしていた。
……今だ!!……
俺は、バックから
カメラを取り出し、
『……ねえ……
雪…?
こっち向いて…?』
『…え…?』
……カシャッ♪……
雪の振り向いたと
同時に、
カメラのシャッターを
押していた。