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粉雪のファンタジー
第1章 美しい女『雪』
こうして雪との
幸せなX'masイベントも終え、
次の日俺はさっそくスタジオにこもって昨日撮った、
雪の写真の
現像をしていた。



本当に、
見れば見るほど
最高のフォトが
撮れたと思う。
俺は勝利を
確信していた。



これで取れなきゃ
嘘だ……
そう思った。



半日かかってようやく現像も終わり、
俺は勝負の一枚を
持って
社長に会いに行く。








『出来たんだな?涼?』







『はい。
この作品でよろしくお願いします。』







俺は勝負の一枚を
社長に差し出す。







タイトル



『最愛の人…雪…』



明らかに社長の
顔つきが変わった。そして俺の肩を
叩いて、



『……涼!……』
やったな!』



と言った。
そしてどこかに
電話をかけて、



『今度の大会、
何かが起こりますよ。
ええ…うちが、
勝負かけますよ!』


と話していた。
社長の顔は、
優しく微笑んでいた。



俺は胸を撫で下ろし、一礼をして、
社長室を後にした。


第1次審査の
結果が出るのが
1週間後。



しばらくは
落ち着かない日々になりそうだ。



外に出ると
今日も雪が降っていた……



X'masが過ぎてから
俺と雪の仲も、
より一層親密度が
増すものなのかと
思ったが、
俺のコンクールの事があったりで、
俺には毎日
仕事ずくめの日々が待っていた。



雪にもなかなか
逢えないでいた。



それでも毎日
電話はしていたし、逢える時は
ずっと一緒にいた。


時間がたてば
たつほど、
俺は雪に
夢中になっていた。


雪への想いが
醒めるなんて事は
全然なかった。



どんどんどんどん
雪に
惹かれていった……
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