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粉雪のファンタジー
第1章 美しい女『雪』
あの日俺は、
学生時代の先輩と
久しぶりに会う
事になっていた。
こんな事
滅多にないんだけど。
俺はこれでも
売れッ子のカメラマンで、毎日結構忙しい。
だから今日の
オフも本当に偶然。俺は待ち合わせ場所の、
カフェバーへ
急いだ。
『おーい!涼~
ココ、ココ!』
『先輩!スミマセン~
遅くなって……』
『いーよ。おまえ
売れッ子だもん!
しゃーねーよ。』
『そんな事
ないっスよ!』
『あ、おまえ
何飲む?』
『あ、
ビールで』
『すみません~
ビール!』
『ハイ』
『……ん?……
あれ、涼!
どしたの?お前、
固まって…?』
『あの~
先輩?こちらの
お美しい方は?
まさか
先輩の彼女?』
『……あ……忘れてた!』
『……ひどッ……』
『紹介するよ。
俺の彼女の相川雪。』
『……』
『……涼……なんて顔してんだよ?
嘘だよ。彼女って
言いたいけど、
イトコ。俺の。』
『……ああ……
そうっすか!』
『なんだよ…?
涼?おまえも雪に
一目惚れか…?』
『……』
『……おまえ……
解りやす~笑っ。
紹介しよーか?
この場で。』
『……はい!……』
俺は迷う事無く、
そう答えていた。
そのくらい雪は
名前の通り、
真っ白で美しい女だった。
俺はここまで
美しい女は、
今まで逢った事が
なかった。