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粉雪のファンタジー
第1章 美しい女『雪』

『……ねえ…
雪?涼おまえに
一目惚れしたんだって。
付き合う?おまえ今彼氏いないんだろ?』
『……』
『こいつ俺の後輩で売れッ子カメラマン。
イケメンだろ?
オイ!涼!
名前ぐらい
テメーで言え!』
『……あッ……
高杉涼です。23歳。よろしく……』
『よろしくね。
涼くん。雪です。
でもこんな
イケメンくんなら、彼女いるんでしょ?』
『……いないよ……信じてよ。』
『ホント…?
涼くん。』
『……たった今……好きな奴は出来た……』
『雪、こいつ
マジ今いねーよ?
いい奴だから。』
『……少し……
考えさせて。』
『……あ……
勿論です。』
こうして俺達は、
久しぶりに2時間ほど語らい、お開きにした。
俺と雪は
携番を交換して
別れた。
『頑張ってね。
涼くん。』
『……ハイッ……』
『じゃあな!
涼~悪かったな?
呼び出して。
また連絡するわ!』
『いえ、楽しかったですよ。また。』
これが俺と、
余りにも美し過ぎる女雪との
最初の出逢いだった。

