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粉雪のファンタジー
第2章 先輩の告白
俺は章に本当に
感謝した。
章が背中を
押してくれなかったら
俺はまだ迷っていた。



俺は本当に最高の
仲間に恵まれた。
後輩の章とそして
拓先輩。
みんなの為にも、
強い俺にならなきゃ。
そして
愛する人の傍に
居なくちゃ……







もう迷ってる時間はない。







……俺は……
雪に逢いに行く……







マンションに帰ってさっそく拓先輩に
電話をする。



『もしもし、涼です。』



『オオ!
少しは元気になった?』



『……はい……
この前は本当に
有難うございました。』



『いーよ。
雪に逢う気になった?』



『……え?……』



俺は言いたい事を
先に言われ
聞き返した。



『先輩?
なんで解るんですか?』



『おまえの考えてる事ぐらい解るよ。
何年おまえと
一緒にいんだよ。』



『……先輩……』



『あと1日たっても、電話来なかったら、おまえの事
殴りに行ってた。』



『……ッツ……』



『これだけは約束して?雪の前では
絶対泣くなよ…?』



『……はい……
解っています。いろいろ、本当に
すみませんでした。有難うございました。』



俺は自分の弱さを
恥じた。
辛いのは
俺だけじゃないと。






……俺は……
この日を境に、







……二度と……
泣かないと、
心に決めた……







前だけ向いて歩いて行く。







……そう……
決心した……
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