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粉雪のファンタジー
第3章 涼の決心…そして最終章★
……涼……
決意の朝……
いよいよ今日
俺は雪に逢いに行く……
そして次の日幸い、超久しぶりのオフ
だったから、
俺は午前中から
雪に逢いに行く事にした。
悩んで悩んで
ついにこの日を迎えた……
昨日買った雪への
プレゼントを持って俺は病院へ急いだ。先輩にある程度の、雪の病状は聞いていたから、不思議と気持ちは
落ち着いていた。
ただ雪に拒絶されないか、それだけが恐かった……
でも、
雪に早く逢いたい
気持ちの方が強かった。
病院に着くと、
病室まで看護婦に
案内された。
雪は個人部屋だった。
事の重さを
改めて感じた俺……
病室に入ると
雪は外の景色を
眺めていた。
俺は後ろからそっと雪を抱きしめる。
雪の肩が振るえる。
『……雪……
逢いたかった……』
『……ッツ……
涼…?』
『……イヤッ……!帰ってよ…!!
こんな私……
貴方に見られたくない!』
『……雪……!
落ち着けよ!!』
『…どうしてよ…
涼……』
雪の瞳から
涙が零れた。
俺は雪を
抱きしめたまま……
『……雪を……
世界一愛してるから……』
…と囁いた。