この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
粉雪のファンタジー
第3章 涼の決心…そして最終章★


雪の両親にも、
何度となく出くわした。
雪の両親は俺に、
会う度俺に、
頭を下げてくれた。






……俺なんか……
何もしてないのに。






こうして雪を、
撮り続けて1カ月が、経った頃いよいよ、医師に、



『今日で撮影を、
最後にして下さい。』



と言われ俺も、
この時は素直に、
従って居た……



……雪の……
様態が日に日に、
悪くなってるのは、俺が見ても、
明らかだった……



『……雪……
撮影……
今日で最後なんだ。』



……雪は……
俺に弱々しい声で、






『……達ちゃん……今まで有り難とう。』



と言った……



……俺は……
最後の撮影を、
始めた……



『……りょ、う……こんなもの残して、ごめんなさい……



もしあなたがもう、私を必要として、
いないなら……
このVTRは全て、
抹消して下さい……


もしまだ私を、
愛してくれるなら、涼の部屋のどこかに私を……
閉まって置いて……


……涼……
雪はあなたに、
愛されて幸せでした。』









『……雪……
なんて事言うんだ!涼は抹消なんて!』






……俺は……
フィルムを破こうとした。すると雪が、






『……達ちゃん……お願い……
雪の最後の言葉よ。』








『……雪……
解ったよ……』







気がついたら俺は、雪を抱きしめて、
泣き続けた……




『……達ちゃん……泣かないで……
雪は幸せだった……』







『……雪……
雪……
どうしてお前が……』




……神様……



どうか雪を助けて



……それか……



……俺の命と……
変えてくれ……




すると雪が急に、
咳き込み出した。



『……ああ……
雪ごめん……
体にさわるな。
今日は帰るよ。』



『……ええ……
有り難とう……
達ちゃん、涼に……』



『……ああ……
解ってる。
編集したら涼に、
渡すから……』



『……達ちゃん……有り難とう……』



『……雪……
ゆっくり休めよ。』


『……ええ……
おやすみなさい。』


俺は病院を後にした。
/43ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ