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粉雪のファンタジー
第1章 美しい女『雪』
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雪と付き合いだして、2カ月がたっていた。
そして1週間後には、恋人達が
待ちわびている、
X’masイブが
迫っていた。
雪と初めて迎える
イベントに俺は、
ワクワクしていた。
喫茶店でコーヒーを飲んでいる雪に、
『雪…?
イブの日どーしたい?』
と聞いた。
でも悲しいかな……イブの夜も仕事が、入っていた……
『……涼……仕事
何時までだっけ?』
『……10時……』
『じゃあ…
愛の手料理作って、涼のマンションで
待っててい?』
『……雪……
何処にも行かなくていいの…?』
『涼と迎える、
初めてのイブだよ?涼と……
二人だけで
過ごしたいの……』
『……雪……
初めてなのに、
何処にも行かれなくてごめんな……』
『……ううん……
いいの。
涼が傍にいてくれればそれだけで、
幸せよ……』
『……雪……
目、閉じて……』
雪がそっと瞳を閉じる……
俺は雪に
口づけをした。
『……涼……
みんな見てる……』
『……そんなん……かまわないよ……』
『……涼……』
『……雪……
愛してる……』
『……涼……
私もよ……
愛してるわ……
涼、大好きよ……』
……だけど……
幸せな時間は、
あっという間に過ぎて……
『……雪……
俺これで戻らなくちゃ……』
『……仕事……
忙しそうだね?
涼……』
『……なんか……
デスクの社長が
話しがあるんだって。』
『涼ならきっと
素敵な話しよ。
頑張ってね。』
『サンキュ。
雪♪また
電話するよ。』
雪と別れて、
俺はその足で
オフィスに戻った。