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第2章 カミングアウト

そっと蓮が花音の腰に手を回す

もう覚悟を決めた、という目をして

ピクッと反応してから、気がないならやめて、って思いっきり花音に振り払われる

それでもこりずに手を伸ばす

無言で逃げれる

捕まえる

それを何度か繰り返してついに

「ねぇ？そういうことする気があるって勘違いしちゃうよ？」
完全なる涙声で花音がうめく

「うん。いいよ」
落ち着いていて優しさのある声でもう一度ぎゆっと花音を抱きしめる

「他に女の子いない？あたし浮気は絶対に嫌だ」
こんどは蓮をしっかり見据えてはっきりとした口調で言いきった

「いないょ！誓う！俺、ずっと花音のこと好きだったんだからっ！浮気するわけないじゃん」
迷わず否定する蓮

「でも、最近の蓮てそういう行動してたじゃん！」
語尾は半ば叫ぶように、花音は目から溢れる雫を止めることができずポロポロとこぼす