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白雪姫にくちづけを
第22章 翔平×浩巳×カズヤ
岩陰に隠れると、コテージも梨々子達の姿も見えない。
『ここならバレないね。』
あずさは嬉しそうに、火をつけた。
ジーー…パチ…パチパチ…
バチッバチッ…バチバチバチバチ
繊細で美しい閃光が彼女の周りを照らす。
ひときわハデに火花を散らすと、
音もなく細い光が弧を描いて散ってゆく…
ジジッジッ……
光を失った玉は、静かに固まり、一筋の煙を残した。
『儚いね…』
彼女の言葉に吸い寄せられるように、浩巳はあずさに口づけた。
チュ
『ん…//』
暗闇に、目はほとんど効かない。
感じるのは、彼女の柔らかな唇の感触。
『あずさ…』
『ン…どうしたの…浩…』
彼女の肩を抱き寄せ、さらに熱く唇を寄せた。
『はぁ…好きだよ…』
チュル…チュク…
(今日は朝からずっと一緒だったのに
触れられなくて…
多分、それでイライラしてたのかも、おれ…)
舌を絡ませながら、角度を変えて何度も口づけると、浩巳の不安は嘘のように和らいでいった。