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白雪姫にくちづけを
第25章 オオカミ予報*


『あずさ、うつ伏になって?』


タンクトップを脱がせて、露わになった背中へ、そっと唇を這わせる。


チュ


『ひゃ?!』


チュ、チュ…チュ…チュ…


『あっ、ふっ…ンンッ…ひゃぅ』


右肩、肩甲骨、左脇の下部、背骨…


あらゆる箇所にキスだけを落としていく。


その度に、彼女の身体はビクッと身を縮めるように震えた。


『さっきおフロで分かったんだ。あずさ、背中、弱いんだよ…』


『な…んで?…はぅッ』


確かに、背中へのキスは、こそばいような、じれったいような、ゾクゾクとした感覚を彼女に与えた。


『敏感なんだね…かわいいよ。』


ツ───ッ…


下から上へ、尖らせた舌で一本の線を引くと、一層強く、彼女の背は弧を描いた。


ビクン───‼︎


あずさを仰向けにし、やさしく口づける。


(んぅ…浩巳のくちびる柔らかい…
溶けちゃいそう…
キスって好き…気持ちいぃー…)


『…当てようか。』


『え?』


『濡れてるでしょ。』


『!!…分かんないよ、そんなの//』


『たぶん、キスしてる時から。』


『?!///』


『ま、それはもう分からないけど。今はもう、濡れてると思うよ。』


『まだ触ってもないのに…?』


『これから触って、当たってたら、1つお願いしてもいいかな?』


空に走った閃光が、彼を妖しく映し出す。



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