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白雪姫にくちづけを
第5章 くちづけ
時が止まったように、あずさは動けなかった。
するとゆっくり、浩巳は重ねた唇を離し、
あずさの瞳を見つめた。
ドンッッ
『バカ!!!!』
『いて…あ、あず…』
『ばか!ばかばかばかばかばか!
浩巳のバカ!!!!』
『お、落ち着け。いてててて!』
『ふぁ!私の!ファーストキス!!!!』
『悪かったってば…え?』
俯いて彼の胸をドカドカ殴る、あずさ。
『え?…お前、はじめてなの?』
『//////……!』
そこでようやく、あずさの攻撃は止んだ。
(「お前、はじめてなの」ってことは、浩巳は、初めてじゃないんだ//…
確かにカッコイィし、キスなんて経験済みなのかもしれないけど!!
…そんなことより、突然!ヒドイ!)