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白雪姫にくちづけを
第27章 忘却のカケラ


宿を出てしばらく、土産物屋や飲食店で賑わう通りに出た。


ここは外湯めぐりの温泉宿もたくさんあり、浴衣姿の人が多く行き交っている。


ひとまず私服のまま来た2人はのんびりと散策し、時々店に入っては品物を眺めた。


(わ。かわいー。)


あずさが手に取ったのは、スマートフォンのイヤホンジャック。
和柄の細工が可愛いらしく、思わず魅入ってしまう。


(色もいろいろあるなぁー…黒とか紺なら、浩巳も着けてくれるかな?)


『…それなに?』


小さな商品を手にするあずさの手元へ視線を落とし、浩巳は問いかける。


『イヤホンジャックだよ、可愛いくない?』


『ふーん?欲しいなら買えば?あ、誕生日なんだし、おれが買うよ!どれ?』


『え、えと…浩巳は?』
(できれば一緒につけたいんだけどな…)


『おれは別に。ケータイに何かつけたいと思ったことないけど。』


『そ…そか。あたしも、やっぱいいや。』


(あたしはすぐ浩巳とお揃いにしよーとしちゃって。男の子はあんまり、興味ないよね。…りっちゃんと芽衣ちゃんに、なんかお土産選ぼうっと。)


小さくため息をつくあずさを見ても、浩巳にはその心の内は分からなかった。


『…?(気に入ったんじゃなかったのか?)』


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