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白雪姫にくちづけを
第27章 忘却のカケラ
(一緒に買い物したから、サイズは間違いないだろーし。本当に中身は確認してこなかったけど大丈夫だよね?“勝負下着”って…ちょっと高級な素材なのかな?)
ガサ…
『!?!!//////』
(う………うそでしょ?!?!)
それは、あずさには到底想像もつかなかった、破廉恥な代物だった。
『どっ!どうすんのコレッ…///!』
取り乱す彼女。思わず叫びにも似た声を発する。
…幸い、この湯は閉館の時刻が迫っている為、人も少なく、たまたま脱衣所には彼女の姿しかなかった。
(あり得ない!こんな下着…でもっ//下着つけないなんて、もっとあり得ない!替えの下着は他にはないのにぃぃ)
あずさは一人、沸騰しそうな頭で葛藤し……なんとか決断。他の利用者が現れない内に、手早く“勝負下着”に身を包んだ。
(りっちゃん…!許さないからねー////!!)
花も恥じらう19歳の誕生日。
あずさは人生初の、お色気ランジェリーを手に入れたのだった。