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白雪姫にくちづけを
第28章 ひみつの…*
チュ
(どうしよう…すごくドキドキする…)
並んだ布団の一方で、2人は向き合って座っている。
浩巳のくちづけは、いつにも増してとろみがあって、ゆったりと彼女の肌を愛でる。
風呂上がりの軽い髪。
彼女の髪をすくように指でとかせば、自然と細い吐息が漏れた。
『ふ…』
枕もとに灯るあたたかな間接照明は、あずさの長いまつげに影を映し、切なげな表情を浩巳に伝えている。
瞼、頬、唇…伝うキス全てから彼の愛情が流れ込む。
肩にかかる髪をそっと払い、首すじに唇を寄せると、彼女のやさしい香りに包まれた。
(好きな匂いだ…)
彼女の背に回した腕で、身体を引き寄せる。
『あぁ…』
強い胸に抱かれ、あずさの呼吸が乱れる。
首もとに吸いつく彼は自身の膝上に彼女を座らせた。
仰け反る身体を左手で支える。
徐々にはだける胸もとへキスを送りながら右手で彼女の太ももをさすった。