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白雪姫にくちづけを
第28章 ひみつの…*
*** *** ***
『いただきまーす。』
『ふわぁ…ただきます…』
翌朝。
昨晩の夕食と同じ場所で朝食をとる2人。
浩巳は珍しく寝惚けまなこで、髪も片側がぴょこんと跳ねている。
(なんだか、かわいらしいなぁ…)
あずさが彼の様子を ほほえましく眺めていると、
『…枕が合わなかった。』
視線を感じた彼は、卵焼きを食べながら答えた。
『あ、そうだったの?』
(確かに、枕変わると寝れない人いるよね…)
『ん…この卵焼きイマイチだな。』
むぅっと顔をしかめる彼の言葉を受けて、あずさも卵焼きを食べてみる。
『…そう?普通においしいけど。(食べ物の好みはいつも似てるのに、珍しいな…)』
『…あずさのが美味い。』
『へ?』
『おれ、あずさの作る卵焼き、好きだよ…あんまり作ってくんないけどさ。』
特に顔を上げることなく、黙々と食べ進める浩巳の様子に、あずさは顔を赤らめる。
(う///嬉しいんだけど、確かに…)
実は、あずさはよく卵焼き作りにチャレンジしているのだが…
(大体うまく出来なくて…スクランブルエッグにしちゃってるんだよね//)