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白雪姫にくちづけを
第32章 番外編


『え〜っと、醤油、大さじ3…』


相変わらず料理の苦手なあずさは、レシピ本を睨みながら準備する。
その手元はどこか浮かれている。


(やっと会える♪長かったもん。今夜はいっぱい甘えちゃおーっと///)


試験期間中、ずっと浩巳に会えなかったあずさは、今日を楽しみにしていた。
単純に会える、嬉しさ。
そして…彼の腕に抱きしめてもらえるという、期待感。
あずさは、はやる気持ちをを隠せずにいた。


ピンポーン


ガチャ


『浩巳ーー!』


『うおぉ…あずさ危ないっ!』


扉が開くやいなや、あずさは彼に飛びついた。こんなに彼女が積極的になるのは珍しい。
よほど、浩巳に会いたかったのだ。


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