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白雪姫にくちづけを
第32章 番外編


(彼女さんは、あずささんってお名前なのか…)
『お疲れー』
笹岡さんが、私の背中を叩きます。
『ちゃんと渡したの?本命チョコ。』
『///!!ま、まさかっ!義理ですよ!』
『素直じゃないなー。当たって砕けたって、いいじゃないか。あたしが慰めてやるのに。』
笹岡さんは、バイト先の先輩です。
私が遠藤さんのことを想ってることを知ってて、影ながら応援してくれていました。


『彼女さんいますもん…』
『別にいいじゃん。好きって言うくらい。あんた、もう5〜6年想い続けてんだから。…どこがイイのか分かんないけどね。』
笹岡さんは口は悪いですが、とてもイイ方なのです。
『でも、これで諦めつきました。笹岡さん、今度、合コン連れてってくれませんか?』
『お。やっと行く気になったな?任しとき!あんなのよりイイ男、見つけような!』


……あずささん、先日は意地悪してしまってごめんなさい。
そのお詫びといっては何ですが…マドレーヌ、どうか召しあがってくださいね。
遠藤さんとあずささんの目に止まった、リンゴ型のマドレーヌ。
お2人がより一層、素敵なカップルになれますよう、勝手ながら魔法をかけました。
遠藤さん、あずささん、お幸せに。


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