この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
白雪姫にくちづけを
第7章 パン屋“ヨネムラ”


『お疲れさまでした!』


『中山さん、初日お疲れさま!気をつけてね』


『お先に失礼します。』


ご夫婦に挨拶をして裏口から出ると、見覚えのある人影が見えた。


『浩巳!』


『ん、お疲れ。』


『どうしたの?…まさか、迎えにきてくれたとか?』


淡い期待を込めてそう言うと、浩巳の顔が少し赤くなった。


『また来るって言ったろ。夜道、一人じゃ危ないし。』


不器用ながら、浩巳の優しさを感じて、あずさは喜んで隣に並んだ。


(ふふ。また来るって、そういう意味じゃなかったんだろうに。)


『何にやにやしてんの?』


『なんでもないよ。浩巳、元気にしてた?』


『ん、まぁ。…あずさ、大学慣れたの?』


『まぁね。一人暮らしにはまだ、慣れないんだけど。』


会話をしながら、浩巳はさり気なく、車道側の道を歩く。
あずさにもそれが分かって、ほんのり温かい気持ちになった。


浩巳のマンションを通りすぎ、
例の公園も通りすぎ、


あっという間にアパートに着いた。


(話に夢中になっちゃって…
もう、着いちゃったんだ。)


『…じゃぁ、おやすみ。』


『ん、おやすみ…』


『…………。』


『…………。』


『『あの…』』


目を合わせて2人で笑った。


『あずさ、ちょっとケータイ貸してよ。』


『え、はい。』


浩巳は機能を使って、すぐに番号を交換した。


『おれもバイトがある日は無理なんだけど、空いてる日は迎えに行くから。連絡してきて。』


『え、そんなの悪いよ。近いし、私は大丈夫だよ。それに忘れた?私、強いんだから!』


軽く力こぶのポーズをとると、浩巳はその手首を掴んだ 。


『ダメ。あずさは女の子だろ。
昔は強くても、男には敵わないんだぞ。』


真顔で言われて少しひるんだが、
負けじと あずさは、挑戦を申し入れた。


『じゃぁさ…』─────


/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ