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白雪姫にくちづけを
第32章 番外編
*** *** ***
『遠藤さん。』
『ん、何?』
本屋でバイト中。レジで上の空な浩巳に、小泉はそっと一冊の本を手渡した。
『あずささん、この間、このページをうっとりと眺めてましたよ。』
それは結婚情報誌。
小泉の指差すページには、エンゲージリングの特集が載っていた。
『ほんとか?!どれ?!どれ見てた?!?!』
がぜん声を張りあげる浩巳の様子に、小泉はじめ…店内全員の驚愕の表情が集まる。
『遠藤くん、どうかした?』
あまりの大声に、店長も裏から出てくる始末。
『///す、すいません‼︎‼︎何でもありません‼︎お騒がせして申し訳ありません。』
ひとまず店内にもお詫びをし、体裁を取り繕った浩巳は、小泉を真剣に見据えて言った。
『小泉さん、お願いです。おれに協力してください。今日バイト終わったら、付き合ってくれませんか?』
★小言③
『喜んで、どこまでも…//』
『ん?』
『あ!いえ何でも!分かりました!』