この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
白雪姫にくちづけを
第8章 足音


さすがにアパートの敷地には入れない浩巳は、物陰に隠れるようにして、見守る。
無事、男があずさをアパートへ送り届けたことを確認し安堵した。


…が、その男はアパートから出てこない。


(て、ことはここの住人なのか。)


『おい、誰かいるか!』


(!?)


さっきの男がアパートの出入口を見て回っている。


『…ハァ、おれの気のせいだったかな。』


かろうじて聞こえた独り言と共に、男はアパートに戻って行った。


(ビビった…。
ここの住人てことは、たぶん、大学生だな。あずさの友達なのか…?)


あずさが無事に帰れたことに安心しつつも、彼におぶられている姿が、浩巳をイラだたせた。


もとは自分のせいで あの男が警戒したからだが…あずさは悲鳴をあげて腰を抜かした。


(怖がらせた上に、おぶるなんて…!)


(こんなことなら、堂々とヨネムラの裏口であずさを待ってやれば良かったんだ!


そう、結局は、


悪いのはおれだ…)


マンションに戻りながら、浩巳は自分の不器用さを悔やんだ。


/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ