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白雪姫にくちづけを
第11章 接近


『あずさも、つけてみてよ。』


そう言って、あずさを少し斜めに座らせ、後ろからネックレスをつけてやる。


『…お揃いだね?』


浩巳は腕を近づけ、あずさの胸元で輝くガラス玉と、自らのそれとを並べるように見せた。


『う、うん…』


自分がペアでプレゼントをしたことを今更恥じらう気持ちと、すぐ後ろに浩巳の気配を感じて、あずさは口ごもる。


すると、浩巳の右手がスッとあずさの腰辺りに回され、後ろからゆっくりと、あずさの体を包みこんだ。


『…ありがとう。』


『う!?ううんっ……!』


『………。』


(え?え?え?これは、何?!?!////)


『………。』


(何?何?何で黙ってるの?!////)


『///////………あ…あの…?』


『………。』


『浩巳、う、う…腕……??』


『…こうされたら、嫌?』


おなか辺りでクロスする浩巳の腕が、少しキュッと締まり、背中に直接、彼の体温が伝わってくる。


『/////い?!いやというか…そそそういえば浩巳!ご飯作る前、機嫌悪かったよね?』


何とか雰囲気を変えようと別の話題を振ってみるものの…浩巳が離れる様子はない。


『あぁ…妬いたから。』


耳元をかすめた声に、あずさはますます声を失う。


『あずさの大学の友達。仲良く2人で帰ってきたのが気にくわなかった。』


『/////』


『ガキっぽくてごめん。』


バクバクと速まる心臓の音をただ感じるだけで、あずさは身動き一つとれない。


(嫉妬…浩巳が、カズヤに?それって…)


『あずさ、おれ…』


浩巳の吐息があずさの背筋をゾクリと震わせた、
その時───

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