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白雪姫にくちづけを
第14章 通じあう心*


それでも、浩巳は構わず話し続ける。


『だって、暑くて。』


『わ、わ、わかったから//!あたしもシャワー行っ…』


その場から逃げようとする あずさを後ろから抱きしめて、浩巳は囁く。


『待って。シャワー行く前に、もう一回見せて。』


そう言って あずさを反転させ、向かい合った。


『おれのためにキレイにしてくれたんでしょ…?』


浩巳は、ほどいた髪に指を通しながら彼女を見つめた。


『可愛いよ、ほんとに…』


チュ…チュ…


うっとりするような甘いキス。


(嬉しい…)


かけられた言葉も、繰り返される柔らかい くちづけも、あずさを ただただ魅了する。


チュ


『…じゃあ、髪乾かしたら ちょっと出ていくから。鍵、借りていくね。ゆっくり浴びてていいよ。』


既にのぼせたような表情のあずさは、黙ってうなづくだけだった。


あずさが浴室に入ってまもなく、浩巳は部屋を出た。


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