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白雪姫にくちづけを
第2章 再会*~第1部~
2人の母親同士は古くからの友人で
引越しした後も、手紙や電話で交流していたらしい。
あずさの一人暮らしの件は
当然、浩巳の母にも知られており、むしろ、アパートの手配にも一役買ってくれていた。
引越当日の今晩は、浩巳宅で夕食にも招いてもらっている。
(でも、浩巳くんに会うの12年ぶり…
お互い分かるかな…)
あずさの記憶に残る彼は
いつも泣いていて弱々しい。
いじめっ子や野良犬から自分が守ってあげていた気がするが、顔もおぼろげにしか思い浮かばない。
(まぁ、あたしの記憶がこんなんだから、
当時4歳だった浩巳くんなんて、みじんも覚えてないよね
(´•ω•`))