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白雪姫にくちづけを
第17章 お泊り禁止


(結局、あの日…

夕飯までご馳走になったけど
おばさんは朝帰りのこと、何も聞かなかったし、怒りもしなかったな…

きっと、浩巳のこと信じてるからなんだ。)


あずさが食器を拭き終えると、
浩巳はあくびをしながら身支度を始めた。


『大体、夏休みに平日も休日もあるかよ。』


彼のボヤきは止まらないが…


あれから、おばさんとの約束通り、お泊まりは土日に限定している。


今日はお互いのバイトもなく、久々に2人の時間が過ごせた日だったのだが…あいにくの木曜日につき、浩巳は帰宅を余儀なくされた。


(まぁ…おばさんの言葉がなかったら、たぶん、毎日ズルズルと寝泊まりしたり…だらしのない生活になってたかも知れないし…)


『毎日一緒にいられない反面、次に会うのが楽しくもなるじゃない?』


浩巳の腕にくっついて見上げる彼女の姿に、彼は悶絶の表情を浮かべた。


『…反則だってば//』


『え?』


『帰れなくさせてるのは、あずさ!』


『きゃっ…ん!』


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