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嘘つきな唇
第3章 逃避行



『……あ……
雪奈、有り難とう。有り難とう……
俺……』



『……ルウ……
もう泣かないで……貴方には私がずっと着いてるわ……』



『……雪奈……
有り難とう……
信じて居たけど、
不安だった……
嬉しいよ、俺……』






『……だって……
私にはルウしか居ないもの……』







……私は……
自らルウにキスを、した……



『……ルウ……
あたしをずっと、
離さないでね?』



『……雪奈……
離す訳無いだろ……ずっと俺の傍に居て……』







『……ルウ……
愛してる……』







『……雪奈……
俺も愛してる……』






『……ちょっと……眠ろうか…?
今日は夜まで、
居られる…?』



『……ええ……
今夜はずっとルウの傍に居るわ……』



『……嬉しいよ……雪奈……
あー、でもここ……チェックアウトは確か、10時までだよな?』



『……ああ……
そうね。
じゃあ、ルウ!
私の家に来ない…?夕飯は家で食べましょ♪』



『……え?……
雪奈の家…?
いいの…?てか、
お家の人は…?』



『……アラ?……
言って無かった…?あたし一人よ…?』


『……うん……聞いて無い!
雪奈の家なんて、
嬉しいな♪でも、
いいの…?ほんとに…?』



『……もちろん……ルウがよければ♪
あ、でも店は…?』


『……平気だよ……もう俺の好きにやる……』



『……ルウ……
ほんとに大丈夫?』


『……雪奈……
心配しないで……
楽しみだよ♪
雪奈の家初めてだし♪』



『……そうね……
愛の手料理ルウに、ご馳走するわ♪』



『……マジ?……
めちゃ楽しみ♪
早くここ出たくなっちゃった♪』



『……フフ♪……』


……私は……
久し振りにルウの、笑顔を見て安心した……



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