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嘘つきな唇
第3章 逃避行


『……ルウ……
上がって♪』



『……う、うん……お邪魔しまーす♪』


『……どうぞ……』


『……へえ……
ここが雪奈の部屋♪綺麗にしてんね♪』


『……ルウ……
有り難う♪
なんだか恥ずかしいわ!』



『……ん?……
なんで?』







『……ルウが……
初めて私の部屋に、来たから……』







『……雪奈……
それを言うなら、
俺だって緊張してるよ!……』



……ルウは……
そういうと私の、
右手をルウの胸に、触れさせた……







……トクン……
トクン……







……ルウの……
心臓の音が伝わった



『……ルウ……
ほんとね?
ドキドキ鳴ってる……』



『……ねえ雪奈……緊張を和らぐ方法は何だと思う?……』


『……さあ……
何かしら?……』



……私が……
言いかけたと同時に、ルウに……







……激しい……
キスをされた……







『……んッ……
ルウ……
夕食作らなくちゃ……』







『……雪奈……
ちょっとだけ、
キスさせて……』







……私は……
ルウの激しいキスに体が熱くなるのを、感じた……







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