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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に
『……で、俺……
どうする事も、
出来無くてここに、連れて来たって訳。笑っ』
『……汗……』
……ああーッ!……私最低じゃない!
初対面の人に、
なんと言う迷惑を~
『……なんだか……とても自分がやった醜態に、
思いたく無いけど、ルウくんっ!
ほんとにこの度は、ごめんなさい!
多大なるご迷惑を、お掛けしました。』
『……ぷ……
なんだよそれ。笑っ。別になんとも俺、
思って無いから!
気にしないで♪』
『……でも……
お店まで休業に、
させちゃったし……挙げ句の果てに~』
『……あれは……
俺が勝手にした事
だから!それこそ、気にすんな!』
『……でも……』
『ほんと大丈夫だから!仕事柄俺、
慣れてるし♪』
……キュ~……
グルグル♪
……その時……
最悪にも私のお腹が音を立てて、
高らかに鳴った……私はこの時多分、
顔が真っ赤だったと思う……
するとルウは、
キッチンに行き、
何かをチン♪して、私をキッチンに、
呼んだ。
『……雪奈♪……
こっち来て食べな?雪奈のも作って置いたから♪』
『……わ、私……
別にお腹なんか、
空いて……』
……キュ~グル……
『……アハハ……
雪奈のお腹は、
正直みたいだね♪』
……ああもう……
なんて事なのよー!恥ずかし過ぎるわよ……
『無理無いよ!
昨日なんにも、
食べなくて飲んでただけだもん。笑っ
ホラ♪
雪奈の為に俺、
作ったから♪
食べてくれないと、困るんだけど~』
『……ルウ……
すみません~
何から何まで、
お世話になります。』
やっぱりお腹の、
虫には逆らえ無かった。汗……