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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に
『……ルウこそ……予定あるんじゃ無いの?その彼女と、
デートとか?』







『……デートね……』







……私は……
ルウが一瞬遠くを、見つめた様な、
淋しげな瞳が気になった……



『……あの……
ごめんなさい。
私変な事言ったかしら?』



『……別に?……』


『……そう?……』






『……てか……
デートなら今、
雪奈としてるし♪』






……またこの……
イケメン君は、
歯の浮くような、
セリフを、
涼しい顔で……



『……私と……
これはその、
アクシデントみたいな?』



『……アハハ……
確かにすげー、
アクシデントだな。笑っ』



……また笑う……



なんだかルウは、
良く笑う青年だ。
イメージはもっと、クールかと思ったけど。



『……ん?……
雪奈どうかした?』


『……なんか……
イメージ違うなって。』



『……そう?……
俺もだよ?』



『……私の?……』


『……うん……
こんな天然なんて、思わなかった♪』



『……酷ーい……』


『……アハハ……』














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