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第1章 出逢いは突然に

……ルウSide……



……雪奈と……
会話してる間も、
俺の携帯のバイブ音が鳴りっぱなし！


……まあ俺が……
昨日シカトしたからだけど……







……いい加減……







……ウザい……







俺はついに根負けして電話に出た。



……だけど……
ここには雪奈が、
居るから……
俺は雪奈に……



『……雪奈……
ワリーな？
煙草切らしたから、買って来る。』



と言い取りあえず、外に出る事にした。


『……そう？……
私ここに居ていいの？』



『……いいよ♪……すぐ帰るから♪
ワリーね？』



『解ったわ……』



そして俺は外に出て携帯の履歴を見る。


メール件数
20件
不在着信
15件……



……全て……
女からだった……







『……もし？……
うぜーんだけど！』






『……何よ！……
シカト…？
今日来ないの…？』


『……ああ……
今日急用出来たから明日行くよ……』



『誰かと一緒？
女とか？』



『……だからさ……お前……
干渉しない約束は？切るぞ？』



そう言うと、
女はようやく、
電話を切った。



……俺は……
滅茶苦茶イラついて近くの自販機で、
ビールを買って、
一気飲みした。







……嫌になる……
こんな事いつまで、続くんだ……







……俺は……
ビールを飲み終わると雪奈の待つ、
マンションへ急いで帰った。



……カチャ……



『……雪奈……
ただいま♪』



『……ルウ……
お帰りなさい。』



……俺は技と……
明るく振る舞おうとしたけど……
雪奈の笑顔を見た時俺の張り詰めた、
何かが崩れ落ちる、様に切れ……



……俺は……
雪奈の細い肩を、
抱き寄せていた……






『……え、何……ルウ……』







『……雪奈……
ごめん、少しの間、こうしていて……』






『……ルウ……
何かあったの？』







『……雪奈……
何でも無い……
雪奈にちょっとだけ触れていたいだけ。嫌なら払いのけて？』







……嫌ではない……






……きっと……
ルウにこんな事、
されて、
嫌な女なんか、
居ないんだろう……