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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に






『……俺の……
人生は絶望的だと、思った……』








『……ルウ……
お願い。そんな事、言わないで……』








……私はただ……
ルウを抱きしめる、事しか出来なかった……








『……だけど……
そんな時雪奈お前に出逢った……』








『……ルウ……』








『……俺は……
雪奈と変わりたかった……
雪奈とならって、
思って……
だけどそんな事……やっぱり無理な……ツッ……』



……ルウの……
頬に一粒の涙が、
伝った……








……ルウの涙を……初めて見た……








……私も泣いた……







……ルウと……
二人で肩を寄せ合いいつまでも泣いていた。



……そして……
いつまでも二人で、海を見て居た……




……そして私は……



……ルウと……
二人で見たこの、
何処までも続く……コバルトブルーの、



……蒼い蒼い……
海の色を……



……けして……
忘れない……



……たとえ……
この先のルウとの、未来が予想出来ないとしても……



……私は……
ルウと見た……



……この……
蒼の色だけは……
いつまでも胸に、
焼き付けて置きたい。



……これは……
ルウと私の……
二人だけの想い出、なのだから……



……この先……
二人に何が待って、いようと……



……この……
蒼の色を想い出せば








……辛くは無い……







……私は……
ルウの傍に居る……







……私は……
ルウの告白を聞いて決心を固めた……








『……雪奈……
こんな話ししたのに逃げないの…?』








『……ルウを……
好きなのに……
逃げる訳無いじゃない……』








……そして……
私達はもう一度、
どちらかともなく、激しいキスをした。


……そして……
時間は流れた……



『……雪奈……
寒くなって来たからそろそろ帰ろう。』


……だけど私は……まだ帰る気なんか、無かった……








……今帰れば……
次いつ逢えるの……







……そんな……
気持ちだった……




















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