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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に





『……ルウ……
体冷えたから少し、休んでかない?』








『……え?……
雪奈?……』








『……ルウ……
お願いよ……
私の最初で最後の、我が儘聞いて……』



……ルウは……
感がいいから、
そのお願いが、
何なのか……
直ぐに解るはずだ。







『……雪奈……
俺の話し聞いたろ?俺は……』








……私は……
ルウの首に手を、
絡ませ……








『……ルウ……
貴方と想い出を、
作りたいの……』








『……雪奈……
明日早くないの?
そろそろ帰らないと。』



『……大丈夫よ……後少しなら……
ルウ……お願い。』







『……解ったよ……雪奈が大丈夫なら?……』



……そして……
私達二人は近くの、温泉泊に行く事に、なった……



ーーー
ーーーー
ーーーーー



『休憩料金出来ますか?』



宿に着くとルウが、フロントで尋ねた。従業員に部屋を、
案内され私達は、
向かった。








『お食事は、
どうします?』









『……雪奈……
お昼だけでも、
食べる?』



『……そうね……』


……不思議……
こんな時でも、
空腹にはなるんだ。



『……あ……
すみません。風呂に先に入りたいんだけど。
食事は何時頃?』



…と、ルウがまた、客室係に尋ねた。



『1時間後では、
如何ですか?』



『……ああ……
お願いします。』



そして私達二人は、部屋に入った。
部屋に入ってルウは冷蔵庫から、
ビールを出して私に、








『……雪奈は……
もう要らないよね?笑っ』








…と聞いて来た。
私は苦笑いで、
頷いた。ルウはまだ笑ってるし!








『……雪奈、先……風呂入って来な?』







『……そうね……』







『……雪奈……
安心して?
夜までにはちゃんと送り届けるから!』



『……ルウ……
有り難とう……
無理言ってほんと、ごめんなさい。』



『……雪奈……
別にいいよ?
早く温まっといで』



『……ええ……
行って来ます。』



……そして……
私は一人でお風呂に入った……
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