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嘘つきな唇
第2章 嵐の一夜
……雪奈Side……
……私は……
こんな状況なのに、心の何処かで、
喜んでる自分が居た。
……だって……
ルウと泊まれるのよ。
……こんな……
幸せな事は無いわ……
……仕事の……
後先よりこの場合、私は……
……ルウと……
居る事を優先させる。
……ルウには……
悪いけど……
……私は……
この不意に起こったアクシデントに、
感謝していた……
『……会社に……
電話入れるわ。
ルウ貴方も……』
『……ああ……
じゃあ俺は廊下で、電話して来る。』
……ほんとは……
会社休むなんて、
したくないけど……この場合仕方無いし……
……私は……
会社に電話を掛けた。
今日の休みは、
私だけで会社は、
普通に開いてる。
……嫌だな……
嫌み女が出ません様に……
出たのはチーフだった。良かった……
まだこの人は話しが解る……
私はチーフに事情を説明した。すると、怒られるかと思ってたのに……
『……おい!……
お前の身は大丈夫か!』
…と、逆にチーフは心配してくれた……
……良かった……
これで心おきなく、休める……
私は胸を撫で下ろした……
……仕方無い……
嫌み女の説教は、
覚悟しとこう……
ーーー
ーーーー
ーーーーー
……女の説教は……実に20分も続いた。俺がどんなに事情を説明しても、
全然携帯を切らない。
……俺が……
謝って宥めて、
やっと納得して、
ついさっき……
携帯を切った。
まあ、心底……
納得なんかしては、いないだろうけど。
……俺は……
電話を終えて部屋に戻った……
……雪奈も……
電話が終わってた。