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嘘つきな唇
第1章 出逢いは突然に

『いらっしゃい♪』






ーーーアラーーー







彼を見るなり、
未来が私に悪戯っぽくウインクした。そして耳元で、







ーーー雪奈ーーー
噂通りね♪







と、私に囁いた。



ーーー確かにーーー今までに見た事の無い、イケメンだ。
今風の感じ。



サラサラの首筋までの金髪の髪と、
涼しげな瞳ーーー
けして大きな瞳では無いけれど、
なんか鋭いような、一目見たら、
心臓事射抜かれそうなーーー
そんな瞳をしていた。



おまけにカラコン。






……ブルーアイ……






目が覚める様。
なんて瞳だろう……


おまけに長身で、
スマートだから、
これじゃ女子が、
ほっとかないな~



でもここは、
どんな風に彼に、
接しようかしら?
やっぱりここは、
一つ♪
年上の魅力を、
生かすべくクールに振る舞うべき?



なんて考えてたら、未来が、



『キャー♪
噂通りのイケメンね♪』



ーーー未来ーーー
そのキャラで行くの~?
はいはい、仕方ない付き合いますよ。



『ほんとね~♪』



すると青年が、
涼しげな瞳で笑った。







『---何?---俺噂になってんだ?嬉しいな♪』







『そりゃもう、
会社中の噂よ♪
ね、雪奈♪』



『そうね~』



『お姉さん達、
OL壌?』



『一応ね~♪
またちょくちょく、来るわ!
よろしくね♪
イケメンさん!』



『有り難とう♪
開店初っ端の、
お客様が綺麗な、
お姉様達でめちゃ、ラッキーだよ♪
ゆっくりしてって♪』



『アラ♪さすが!
リップサービスが、上手ね♪』



『そんな事無いよ。俺マジな事しか、
言わないし♪
あ、何飲む?』



『あたし、
ソルティドック』



『へえ?
お酒強いんだ♪
そっちのお姉さんは?』



『え?あ、そうね。じゃあ貴方の、
オススメ作って
くれる?』



『俺の?』



私は静かに頷いた。正直カクテルの、
種類は未来程、
詳しく無い。



『了解♪
じゃあ俺のって、
言うか、
お姉さんのイメージで作ってあげる♪』


『ありがと♪』





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