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嘘つきな唇
第2章 嵐の一夜
『……愛美……
ごめん!
お待たせ!』
『……ルウ……
今日はそろそろ、
帰るわね~』
『……え?……
もう座れるよ?
団体だからホッとくし!』
『……でも……
ルウ一人で大変
そうだし……』
『……だったら……俺が疲れて団体から愛美のとこに戻って来たら
愛美が癒してよ♪』
『……ルウ……
相変わらず上手ねえ~』
『……俺マジで……愛美とまだ一緒に、居たいよ……』
『……ルウ……
ルウに頼まれたら、断れ無いわ。
解った!後ちょっと居るわ!』
『……えー?……
ちょっとだけ?~』
『……ああ……
ハイハイ!
ラストまで居るわよ~』
『……愛美……
サンキュー!』
『……ルウ……
あたしのお願いも、聞いて?』
『……何?……
愛美……』
『……もう一度……キスして……』
『……愛美……
いいよ……
けど今?……』
『……今……
暗いから平気よ?』
『……解った……
深いのは後でな?』
……俺が……
団体客を見たら、
まだ皆メニューを、見て居た。
あれなら大丈夫か?
『……愛美……
目閉じて……』
……愛美は……
そっと瞳を閉じた。
……俺は……
愛美の唇に……
……そっと……
キスした……