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嘘つきな唇
第2章 嵐の一夜
『……愛美……
ごめんな?』



『……ルウ……
お疲れ様♪
嵐が去ったみたいね。笑っ』



『……まあな……
皆元気だよ♪
若いし。笑っ』



『……そうね……』


『……愛美……
ラストまで後1時間、あるからゆっくりと……飲み直そっか?』



『……そうね♪♪……やっとルウ、
独占出来る?』



『……ハハ……
お待たせ!愛美♪』


『……じゃあ……
改めて乾杯♪』



『……乾杯♪……』






『……ルウは……
今彼女居るの~?』






『……お!……
いきなりそこ、
ツッ込むか?笑っ』


『……だってえ!……やっぱ気になるもの!』



『……ハハ……
どーだろね?』



『……ルウに……
居ない訳無いか!』






『……まあ……
滅茶苦茶好きな女は、居る……』





『……残念!……
やっぱり居るんだ!焼けぼっくりに、
火が着いたかと、
思ったのにな~』







……そう……
俺と愛美はほんの、一時期付き合ってた……







……雪奈と……
知り合うよりも大分、前の話し……







『……てか……
そーゆう愛美は、
どうなんだよ?』



『……ん?……
居る様な居ない様な、なのよね~笑っ』



『……なんじゃ?……そりゃ?笑っ』



『……でも……
いずれにせよ……
ルウ以上の男は、
あたしの前にはまだ、現れてないわ。笑』






『……愛美……
有り難うな……』







……それから……
俺達は昔話しに、
花を咲かせながら……酒を飲んだ。



楽しい時間は、
あっという間に、
過ぎた……
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