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嘘つきな唇
第2章 嵐の一夜
……あれから……
1週間が過ぎて居た……ルウには1度だけ……メールを誓った。
……そう……
たった1度だけ……
……ルウと……
あれからただの1度も、逢う事は無かった。
正直会社が何故か、急に忙しくなって、私は仕事漬けの、
日々を送って居た。
……正直……
ルウどころでは、
無かったのだ……
そのくらい毎日、
忙しかったのだ……
……私も……
未来も……
……でも……
今の私には忙しく、働いていた方が……有り難たかった……
……その時は……
ルウの事を忘れられるから……
……ルウの事を……考え無くて済むから……
……既に……
ルウの事で精神状態が病んでた私には、今ぐらいの方が、
丁度良かった……
……私……
あのままだったら……危なかったかも……
……冷静さを……
仕事のおかげで、
失わずに済んだ……
……ルウの事は私……愛してるけれど……
……だけど私は……自分を見失う事は、したく無かった……それだけは嫌だった……
……だから……
今のこの会社の、
忙しさに感謝して居た……
……そう……
しっかりしよう……
……しっかりと……前を向いて私は……歩いて行きたい……
……私は……
心にそう誓った……